メインスタンドから70-200mmでどこまで撮れる?長野Uスタジアム望遠レンズ実写検証
「メインスタンドの席からだと、望遠レンズで選手ってどのくらいの大きさで撮れるの?」
Uスタで観戦していると、隣の席の方によく聞かれます。今回は8月30日のホームゲームで実際に撮った写真を、Exif(撮影データ)ごと公開しながら検証してみます。結論から言うと、70-200mmクラスがあればメインスタンドからでも十分「選手の表情が分かるサイズ」で撮れます。ただし現実はそんなに甘くない部分もあったので、正直に書いていきます。

8/30 vs ザスパクサツ群馬、まずは試合のこと
この日は明治安田J3リーグ、AC長野パルセイロ vs ザスパクサツ群馬。前半26分に藤川虎太朗選手の技ありゴールで先制したものの、後半に群馬に2点を返され1-2で逆転負け。順位は7位でした。試合内容の振り返りは別記事に譲るとして、今回はあくまで「撮影機材でどこまで写せたか」にフォーカスします。
今回の機材:PENTAX K-3 + SIGMA 70-200mm F2.8
- ボディ:PENTAX K-3
- レンズ:SIGMA 70-200mm F2.8
「F2.8通しの大三元ズーム」というスペック上の看板を背負ったレンズですが、今回の実写ではExif上の記録絞り値はf3.5〜f4.5でした。開放ではなく少し絞って撮っていたコマが多かったということです(このあたりは別記事で設定の振り返りをする予定です)。
実写検証① キックオフ前、マスコットとの距離感(70mm)
まずは冒頭のマスコット写真から。これは18時01分、キックオフ直前に撮ったもので、焦点距離は70mm(ズームの広角側)、絞りf4.5、SS1/800、ISO20000でした。
この写真だけ見ると「70mmでこんなに大きく撮れるの?」と思うかもしれませんが、種明かしをすると単純に被写体との距離がかなり近かったからです。メインスタンドの座席からこの大きさで撮れたわけではないので、ここは正直にお伝えしておきます。逆に言うと、近距離ならズームを広角側に戻すだけでこのサイズ感になる、という参考例です。
ちなみにISO20000という数値にも触れておくと、キックオフ直前とはいえ屋根の影になる位置だと、この時間帯でもすでにこれだけ感度を上げないとSS1/800を確保できないということです。メインスタンドは日が傾くと想像以上に暗くなります。
実写検証② メインスタンドから200mmで選手はこう写る
ここからが本題です。実際に自分の席(メインスタンド)から、ズームを望遠側いっぱい(180〜200mm)まで伸ばして撮った5カットを並べます。
ボールを持つ選手のアップ
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18時13分、200mm・f3.5・SS1/800・ISO1600。スローインの前、ボールを両手で持つ選手を横から。上半身がしっかりフレームに収まり、ゼッケンの背番号も読める距離感です。試合開始直後でまだ空が明るく、ISO1600で済んでいるのもポイントです。
選手2人の並び・表情

18時30分、200mm・f3.5・SS1/800・ISO3200。#28と#15の2人が並んで歩くシーン。表情まで見える距離感で撮れています。この15分ほどの間に、日が落ちてISOは1600→3200まで上がりました。
ドリブル中の全身+観客席

18時31分、180mm・f3.5・SS1/800・ISO2500。ボールを持って前を見る選手を後ろ姿で。背景に観客席と「明治安田」の看板が入り、スタジアムらしい一枚になりました。全身が入るサイズ感なので、動きのあるシーンを撮るならこのくらいの引きが扱いやすいです。
集合ぎみのシーン

19時08分、200mm・f3.5・SS1/800・ISO3200。相手選手も含めて4人が視界に入る場面。望遠で寄りすぎると逆にこういう「複数人の位置関係が分かる絵」は撮りづらいのですが、200mmでも意外と余白を残して撮れることが分かりました。
失敗例:ブレてしまった1枚

19時41分、200mm・f3.5・SS1/800・ISO3200。正直に言うと、この1枚はピントもしくは被写体ブレが出てしまいました。SS1/800は確保できているので単純な手ブレではなく、選手の動きにピントが追いつかなかったか、AF微妙にずれたか。試合終盤で集中力が落ちていたのも一因かもしれません。この辺りはまだまだ発展途上、というのが正直なところです。
Exifから見えた「メインスタンドの現実」
6枚を並べて一番はっきり見えたのは、ISOの推移です。
- 18:13(ボール持ち):ISO1600
- 18:30(2選手):ISO3200
- 18:31(ドリブル):ISO2500
- 19:08(集合):ISO3200
- 19:41(終盤):ISO3200
キックオフからわずか30分程度で、ISOが1600から3200まで一気に上がっています。8月末とはいえ日没が絡む18時キックオフの試合は、メインスタンドでも早い段階から感度を上げる前提で設定を考えたほうが良さそうです。SIGMA 70-200mm F2.8を持っていても、実際の絞りは開放より1段以上絞った状態で撮っていたコマがほとんどでした。
まとめ:メインスタンド+70-200mmを検討している人へ
- メインスタンドの座席から200mm前後まで伸ばせば、選手の上半身〜全身が表情の分かるサイズで撮れる
- 70mm側は近距離専用(マスコットなど間近の被写体向け)で、選手そのものを大きく撮るには望遠端が必須
- 明るいうちはISO1600程度で足りるが、日没が絡むとISO3200前後まですぐ上がる想定をしておく
- F2.8通しのレンズでも、動きものだと開放ではなく1段絞って撮ることが多く、結果的に速いシャッター速度優先の設定になりがち
- 望遠端でもピントが追いつかず失敗するコマは普通に出る。1試合で何百枚も撮って数枚残る、くらいの気持ちで臨むのがおすすめ
よくある質問
Q. メインスタンドからだと望遠レンズは何mmくらい必要?
A. 今回の検証では180〜200mmで選手の上半身〜全身がしっかり画面に収まりました。座席位置にもよりますが、70-200mmクラスがあれば十分実用的です。
Q. 200mmでも足りないと感じることはある?
A. 今回の6枚では感じませんでしたが、逆に「複数選手をまとめて入れたい」場面では200mmだと寄りすぎることもあります。単焦点でぐっと寄る撮り方と、状況に応じて引く撮り方を使い分けるのが理想です。
Q. 初心者でもこのくらい撮れる?
A. 撮れます。ただし今回のように失敗コマも普通に出ます。まずは数を撮って、後から良いカットを選ぶスタンスがおすすめです。

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